不況とインフレ沈静で誤算
例えば、財政均衡を予定した84年度の歳入を当初、「7700億ドル」と見込んでいましたが、最終的には実績ベースで6665億ドルまで低下してしまいます。
大幅減税の狙いの一つは、膨大な「地下経済」(アンダーグラウンド・マネー)が地表に出て来て、税体系が捕捉できるような形の経済活動が増えるという点にありました。
・・・これもどうやら期待外れだったようです。
一方、歳出削減も全く期待外れ。
同じく84年度の見通しと実績を比べると、削減対象外のはずの国防予算と基本的社会保障費はいずれも「実績」が「見通し」を下回っています。
各項目とも約200億ドル前後も節約したことになります。
ところが、国債利払いが「見通し」を400億ドル余も上回る「実績」となり、さらに上記3項目以外の「その他経費」に至っては「見通し」を8百億ドルも超過する「実績Lとなっています。
国防など聖域化で歳出削減阻む結局、84年度予算は800億ドルも余計にかかり、事前に400億ドル以上の追加削減が求められましたが、これすら実現しなかったのです。